オウンドメディアをスムーズに運営していくためには、適切なKPIを設定することがとても重要です。今回はオウンドメディアにおけるKPI、KGIの設定について詳しく解説していきます。「大切とはわかっているけれど、どうやってKPI設定をすればいいの?」というオウンドメディア担当者の方はぜひご一読ください。
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KPIはKey Performance Indicatorの略称で「重要業績評価指標」訳されます。プロジェクトの成功基準を数字で決めたもので、Webマーケティングの観点から多くの企業で活用されています。オウンドメディアの運営では適切なKPIを設定することがとても重要です。メディアの方針や目的によって適切なKPIは変化するので設定すべき指標を一概に言うことはできませんが、よく使われる指標としては、PV数(ページ表示回数)、MAU(月間アクティブユーザー数)、UU(ユニークユーザー数)、セッション数などのユーザー数、CTR(クリック率)、CVR(コンバージョン率)などが挙げられます。
KPIは目標の過程における通過点の数値なので、まずは最終的な目標を決めなければなりません。最終目標はKPIの上位にあり、KGI(Key Goal indicator:重要目標評価指標)と呼ばれています。プロジェクト全体を通しての最終目標のことです。
例えば、あるオウンドメディアが売上アップを目指すメディアとすると、KGIは「ECサイトの売上を10%上げる」と設定できます。この目標を掲げることで、企業はどう運営していくべきか目指す方向が明確になります。このKGIを決める際に重要なのは、「いつまでに」「何を」「どうする」この要素を必ずいれましょう。
・いつまでに→6ヶ月後までに
・何を→自社ECサイトの売上を
・どうする→10%上げる
といった設定です。KGIを設定したら、KPIの設定に移ります。
KGIが「6ヶ月後にECサイトの売上を10%上げる」であれば、その達成のためにどのような目標が立てられるか考えていきます。できる具体的な数字を出していきます。
・検索での流入を20%上げる
・1ヶ月あたりのCVを10件増やす
・購入あたりの単価を見直す
・新規ユーザーを5%増やす
・メールマガジン登録を10%増やす
などオウンドメディアの売上向上につながる業務を洗い出し設定します。
KGIやKPIの具体的な設定方法について詳しく知りたい方はこちらの記事もぜひご参考に。シミュレーションシートもご活用ください。
SEOシミュレーションはKGIを起点に~算出方法をわかりやすく解説
KGI達成までの必要なKPIを決めることで、作業を細かく落とし込むことができます。そうすると社内で必要な業務内容が明確になり、するべき作業や方針見えオウンドメディアの運用もスムーズになります。
社内に専門的知識がある人材が不足している場合は、SEOコンサルに依頼するというのもおすすめです。オウンドメディアを効率的に構築、運用していくために、自社でできることとできないことを明確にし、どの部分をサポートしてもらえばよいかを検討します。限られた人材・予算を優先すべき業務に当てられるよう、オウンドメディア運用体制を構築するという意味でもうまくオウンドメディア運用会社を活用しましょう。
オウンドメディア運用に必要な考え方、SEOコンサルの選び方について詳しく知りたい方はこちらの記事もぜひご一読ください。
オウンドメディア運用に必要な考え方と成功させるためのポイント
今回は、オウンドメディアの効果を着実に出すために、最初に行うべき非常に重要なKPIを設定についてお話してきました。KPIを設定することで、最終目標に向けた取り組みがより具体化され、スムーズに動くことができるようになります。またKPI設定は立ち上げ時に行ってからも、状況に合わせて手直しすることで、より現実味のある施策を示してくれるようになります。自社のオウンドメディアをしっかりと育てていくためにも、この記事を参考に適切なKPI設定を行ってください。
弊社ではオウンドメディアに関するコンサルティングとSEO、記事作成支援サービスもご提供しております。それぞれの企業に合わせた最適な改善策と戦略をご提案させていただきます。オウンドメディアの制作・運営についてご相談がありましたらお気軽にご相談ください。