ビジネスロードマップ活用でKPI設計!作り方を徹底解説【テンプレあり】

「KPI」という言葉は、ビジネスのゴールを達成するために改善すべき具体的な値のことです。マーケティング職や営業職の方には耳にする機会も多いと思います。KPIはビジネス戦略においてとても重要な要素です。

KPI設計の際に役に立つのが「ビジネスロードマップ」。このツールを使うことでサイトのボトルネックを可視化すことができ、スムーズにKPIを設計することができます。今回はビジネスロードマップ活用のメリットから具体的な作り方まで詳しく紹介していきます。

無料でダウンロードできるビジネスロードマップのテンプレートもありますので、ぜひ併せてご活用ください。

KPIを設計するには

KPIのイメージ

ビジネスやサイトの目標を達成するために、まず「ゴール」を正しく設定することが重要です。ゴールに向かうために、どの部分をどう改善して目標達成を行うのかを決めるのが「KPI設計」です。

KPIとはKey Performance Indicatorの略称で「重要業績評価指標」の意味をもちます。KPIとはゴールを達成するために改善しないといけない値を示しています。つまり、このKPIを設計し、実際に改善していくことでゴールに繋がるというものです。

まずはKPIの候補となるものを洗い出す必要があります。そこで活用できるのが「ビジネスロードマップ」という図表です。

ビジネスロードマップを活用

ビジネスロードマップとは、目標達成に必要な事項を書き出したもので、売上が発生するまでのプロセスを可視化したものです。簡単に言えばビジネスの未来予想図と言ってもよいでしょう。さらに、プロセスを可視化することで、サイトのボトルネックを見つけることができます。

KPI設計を考える際に外せないのが、「KGI」です。KGIはKey Goal Indicatorの略称で「重要目標達成指標」、企業やプロジェクトが達成すべき最終目標を定量的に示すものです。KPIはKGI達成のためのプロセスであり、ビジネスロードマップにはKGI、KPIが書かれていて、ビジネスの改善ポイントを明確にすることができます。

ビジネスロードマップを作成するメリット3つ

ビジネスロードマップを作成することは3つのメリットがあります。

目標達成までの見通しがクリアに

ビジネスロードマップを作ることで、設定した目的を達成するために「いつ何をすればよいか」「どんなことが障害になるのか」といった全体像を把握できます。プロジェクトの状況をメンバーと共有しやすくなります。

時間とお金の無駄遣い防止

限られた時間と予算、そして人的リソースをどこに優先的に投入すべきかが明確になります。そうすることで、効率的なプロジェクト進行が可能となります。

サイトの状況が見える化される

サイト内のKPIを1枚の図にまとめることで、サイトの全体像を把握しやすくなります。

ビジネスロードマップの作成方法

ビジネスロードマップの書き方は、目的や企業によって様々です。目的に合ったビジネスロードマップを作成してみてください。ECサイトを例に、ビジネスロードマップの作成方法をご紹介します。

テンプレのダウンロードはこちらより

ECサイト用・BtoBサイト用ビジネスロードマップテンプレート

以下の流れで作成していきます。

  1. ステップを書き出す
  2. ステップを並べる
  3. 各ステップの数値を入れる
  4. 各ステップ間の率を出す
  5. ボトルネックを特定
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    各ステップについてECサイトを例に詳しくご説明します。

    ステップを書き出す

    ユーザーとの最初の接点〜CVまでのステップをサイトのページごとに箇条書きで書き出しましょう。

    • サイト訪問
    • 商品一覧
    • 商品詳細
    • カート追加
    • 購入完了

    ステップを並べる

    枠はステップを、⇨は移り変わりを表すものです。①で書き出したステップを枠に入れて並べていきます。

    ビジネスロードマップの形はさまざまです。難しく考えず自社のサイトのケースをラフに書き始めるといいかと思います。

    各ステップの数値を入れる

    各ステップのユーザー数(もしくはセッション数)を入れていきます。月単位、四半期など該当する期間のものを入れていきましょう。ユーザー数はGoogleアナリティクスなどの解析ツールをご活用ください。

    各ステップ間の率を出す

    ステップの枠同士をつなぐ⇨にどのぐらいの割合で遷移しているかの数値を入れていきます。

    ボトルネックを特定

    記入した数値を俯瞰し、サイトの問題となっている箇所を見つけます。

    例に出したECサイトだと、購入するつもりでカートに商品を追加しているのに、そのうちの12%しか購入に至っていない、という事実が判明。

    このサイトのボトルネックは「カート追加」と「購入完了」ステップの間にあるということが導き出せます。

    ビジネスロードマップができたら

    ビジネスロードマップが完成し、ボトルネックが特定できたら、以下の流れでKGI達成に向けて具体的な施策を出していきます。

    改善するポイントを選定する

    選定を行うため、優先順位をつけます。優先順位を決める基準としては、項目の規模、改善施策が現実的なもの、改善が成功する確率が高いもの、といったことを考慮して議論して決めましょう。

    目標値を設定する

    すべての項目において目標値が達成できるわけでありません。施策を実施しても改善幅が少なかったり、施策が実施できないということも起きます。より確実に目標にたどり着くために目標値は高めにしておきましょう。

    方針をまとめる

    プロジェクトそのものだけでなく社内における課題など現段階でわかっている課題について洗い出しましょう。また目標達成のためにどのような状態を実現している必要があるかについても議論しておきましょう。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか。ビジネスロードマップを作成することでボトルネックが特定でき、効率的に目標達成への道筋を作ることができるということをご理解いただけたでしょうか。無料ダウンロードのビジネスロードマップもぜひご活用ください。

    とはいうものの、会社によってビジネスの形はさまざまです。ビジネスロードマップを作ってみたものの、ボトルネックが複数あって、「どこから手をつければいいかわからない」「やってみたけど結果が出ない」など問題が出てくることも少なくありません。

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