SEOシミュレーションはKGIを起点に~算出方法をわかりやすく解説

自社でもしくはSEOコンサルに依頼してSEOをやっているのに、「順位が上がらない」、「検索順位は上がっているけど効果が実感できない」という方は多いのではないのでしょうか。残念ながら「順位が上がる=狙う数字(売り上げ・問い合わせ数 など)が達成」ではありません。

このSEOによくある現実と理想の差を埋めるべく、今回はSEOシミュレーションについて算出方法を解説していきます。シミュレーションシートと併せて、ぜひ自社サイトでのSEOに活用してみてください。

SEO対策するのは1位表示されるため?

SEOは検索サイトの上位表示を目指すこと、と勘違いしていませんか。SEOの目的はあなたのWebサイトの集客を伸ばし、コンバージョンが達成されることです。コンバージョンとはWebサイト運営者が想定する成果が達成されることです。例えば、ECサイトなら商品の購入、採用サイトなら採用の応募、サービス紹介サイトなら予約の申し込み、といったようにサイトによってコンバージョンは様々です。

サイトを通じて達成したい目標は何ですか?

自社のWebサイトを通じて達成したい目標のことをKGIといいます。KGIとは重要目標達成指標と訳され、コンバージョンの件数にあたります。

すでにそのKGIが社内で共通認識として把握できているという方や上長から指示されているという方も多いのではないでしょうか。

KGIが定まっていない場合、そもそも施策を実行して改善する必要があるかどうかということすら判断できません。

SEOシミュレーション作成方法

ではいよいよシミュレーションを行っていきます。

こちらのシミュレーションシートを参考に見ていきましょう。

このサイトのコンバージョンはコーポレートサイトからの問い合わせ数月間50件です。シートの左側から右方向に項目を埋めていく感じです。既存顧客から30件、新規顧客から20件と仮に決めます。

コンバージョン率をそれぞれ1%とすると、コーポレートサイトに訪れる数は既存顧客で月3000人、新規顧客で月2000人が必要です。

またこの会社はオウンドメディアも運用していてオウンドメディアからコーポレートサイトへの遷移率を1%とすると、既存顧客から30万人、新規顧客から20万人の訪問が必要となります。

さらにクリック率を5%とすると月間検索数は既存顧客から600万人、新規顧客からは400万人が必要ということになります。

ここで設定したコンバージョン率、クリック率は業種やサービスの種類によって大きく数値が変わってきます。目安としては、コンバージョン率はECサイトでは1%から2%程度といわれます。

またクリック率は掲載順位によって大きく変わります。一般的に検索順位1位のクリック率は20%ほどで、2位の2倍ですが、下位になるほど激減していきます。

クリック率について詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考に

リスティング広告とSEOにおけるクリック率の考え方とは

シミュレーションで算出した月間検索数をつくるために

KGI達成のために必要な月間検索数が算出できたら、それだけ検索してもらうための施策を打つことになります。目指すボリュームに合わせた戦略を考えなければなりません。キーワードの調査・選定から始まりSEO施策を行っていきます。その際KGIから逆算する途中で見えてきた課題(KPI)を洗い出す作業も重要です。

こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

ビジネスロードマップ活用でKPI設計!作り方を徹底解説【テンプレあり】

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はWebサイトに必要なSEOシミュレーションの方法について説明してきました。ご自分のサイトに置き換えて、ぜひもう一度サイトのシミュレーションをしてみてはいかがでしょうか。

貴サイトの目指す目標に少しでも近づく一歩になればと願っています。

もし、「KGIの設定がよくわからない」、設定したものの「この目標値やCV率は妥当だろうか?」と自信が持てない、方向性が見えてこないという方は、SEOコンサル会社に相談するのも一つです。

弊社でも、お客様それぞれの状況に合わせたコンサルティングと実行支援をご提供しております。ぜひ一度お問合せください。

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