近年、多くの企業がオウンドメディアを運営して、情報発信やユーザーとのコミュニケーションに活用するようになりました。そんな中、オウンドメディアを作ったものの、思うような成果が得られない…という声も多く聞かれます。オウンドメディアをしっかり運営し、伸ばしていくためにはどうしたらいいのでしょうか。
今回はオウンドメディアを運営する際に知っておきたい、オウンドメディアの役割、運用のポイント、そしてオウンドメディア成功事例までご紹介します
目次
オウンドメディアとは企業が独自に運営・所有するメディアのことです。企業によってその目的は、ユーザーとの接触であったり、企業のブランディングだったりします。自社で運営しているため全てコントロールできる点が特徴です。
オウンドメディアの役割として以下の3つが挙げられます。
企業の理念や思いを伝えることできるので、企業の世界観を広めることができます。蓄積されたコンテンツが増加すると、ユーザーは、有益な情報を提供してくれる専門性の高い企業として共感が深まり、ユーザーの「ファン化」が進みます。
自社の製品やサービスに関係するテーマで継続的に情報を発信することで、ユーザーは自ずとサイトにアクセスしてくれます。それがユーザーとの最初の接点となり、テーマに関心のあるユーザーと、潜在顧客とのコミュニケーションの場になっていきます。結果的にオウンドメディアを通じて幅広いユーザーとの接触につながっていきます。
ロイヤリティ化した顧客は、自身が継続的な顧客になってくれるだけでなく、その価値を拡散することにも大きく貢献してくれます。
「新規顧客の開拓」や「リード(見込み客)獲得」など、自社の課題をふまえ、それを解決するためのものです。メディアを通じて伝えたいこと、それによってどう感じてほしいのか、どうアクションを起こしてほしいのかを明確にし、目的がぶれないようにすることが大切です。
オウンドメディアは中長期的な取り組みです。立ち上げから運営は、根気が必要な作業です。社内で、運営の目的や意義、継続的な取り組みが必要であることを周知することが重要です。
ユーザーにとって長期的に役立つようなコンテンツを作ることも大切なポイントです。
コンテンツを簡単に量産するのではなく、内容がユーザーにとって有益な質の高いコンテンツをコツコツと制作しなければなりません。
実際にどんなオウンドメディアが運営されているかを見ていきましょう。BtoB(法人向け) とBtoC(一般ユーザー向け)に分けて挙げていきます。
「新しい価値を生み出す、チームのメディア」というコンセプトで会社・組織、働き方から、生き方や家族と仕事といったライフスタイルに関することまで幅広いコンテンツを展開しています。認知度向上とファン獲得に成功しているオウンドメディアです。
働く環境をテーマにしたオウンドメディアです。文具のイメージの強い企業ですが、オフィス家具やオフィス空間づくりの提案という得意分野で、「働く空間のリデザイン」という視点から働く環境を考える企業キーパーソンに向しています。
「暮らしを素敵に丁寧に」をテーマに、女性に向けたくらし情報を提供するメディアです。シンプルでナチュラルという一貫したコンセプトと、そこにマッチするデザインで多数の女性に支持される人気のオウンメディアです。
フリマアプリ「メルカリ」の運営を手掛ける株式会社メルカリのメンバー全員が発信できるコンテンツプラットホームです。「メルカリの人を伝える」をコンセプトに自社の情報を発信しています。採用だけでなく、社員同士の交流にも貢献していて、入社後の定着と早期活躍につながっています。
北欧のライフスタイルを取り入れて、自分達らしく表現することをコンセプトとしています。ネットショップとECメディアを運営し、オリジナル商品ブランドのアイテムも取り揃えています。明確な世界観が構築されていて、コアなユーザーを獲得しています。
たくさんの企業がオウンドメディアに取り組みながら、思ったような成果を出している企業は実はそんなに多くありません。オウンドメディアが成功するか否かの分かれ道は何なのでしょうか。成功しているオウンドメディアにはいくつかの共通点があります。
まず、他社と差別化できるテーマを選んでいます。自社の強みや専門性をしっかりと生かしてメディア作りができていて、他社との差別化やファンの獲得につながっています。
次に、運営の中心に筋の通った考えをもっていることが挙げられます。それは企業理念や、ユーザーに対する思いです。それは運営していく上での柱ともなる非常に大切なものです。最後に、中長期的な運営になることを理解した上で、その運営体制にしっかり費用や人材を投資している点です。
いかがでしたでしょうか。オウンドメディアは継続的な運営があって、花開く取り組みです。運営は根気が必要ですが、コツコツと積み重ねていけば、他社との圧倒的に差を付けることができます。
もしオウンドメディアに興味を持たれましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。お客様のビジネスの目的達成を見据えたヒアリングをさせていただき、豊富な実績から的確な戦略をご提案させていただきます。