ノウハウ

3つのタグで賢くSEO対策&ライティングしよう

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3大タグを使っているイメージ

そもそも、タグってなんだろう?

 この記事をご覧になっている方で、制作会社やWEBエンジニアの方であれば、HTMLやタグについてわからないということはおそらくないでしょう。
 一方、これからWEBライターとして仕事をしていこう!
 という方の中には、結構な割合でHTMLについても、タグについてもよくわからない、という方がいらっしゃいます。
「自分は文系なので、文章は書けますがそのなんでしたっけ? プログラミングみたいなのは不得意で…」
 という声も聞きますね。
 たしかに、ライティングをするだけならタグの知識は必要ないかもしれません。ですが、これがSEOを目的としたWEBライティングとなると話は別です。
 SEOとは「Search Engine Opimization(検索エンジン最適化)」の略で、Googleなどの検索エンジンに評価されやすいコンテンツを作ることです。検索エンジンの中で、検索アルゴリズム(評価基準)に従って実際にサイトを評価するのは、クローラと呼ばれるロボットです。
 このロボットにとってわかりやすいコンテンツを作ることが、第一関門として立ちふさがります。
 ですが、ロボットだけに高評価されても、肝心のユーザーに評価されないと意味がありませんね。
 そして、タグの役割を理解し、活用していくことは、ロボットだけでなく生身のユーザーにとってもプラスになるのです。
 SNSの発達により、だれでもいつでも世界に向けてオリジナルなコンテンツを発信できる時代になりました。ですが、だからこそWEBライターの「差」がつきやすくなっています。
 タグの知識をしっかりと身につけて、SEOに強いライターになってみませんか?

HTMLとは

 まず、基本から確認していきましょう。確認ですので、このセクションの見出しを見て「もうわかってる」「あのことでしょ」と分かる方は飛ばしていただいて結構です。
 タグというのは、HTML(Hyper Text Makeup Languageの略)というWEBサイトなどを作るための言語で使われる、「目印」のことです。
 コンピューターは、このタグを見て、「なるほど、ここはこういう風に処理するのね」と理解してWEBページとして表示してくれます。ですので、HTMLはコンピューターに「やりたいこと」を理解してもらうための文章の書き方のルールだと思ってください。
 最近は、WordPressのように、イチからHTMLを書かなくても、あらかじめ用意されたテーマやテンプレートを使えばいい感じにしてくれるCMSというツールもあります。そこから「やっぱりHTMLなんて知らないでもいいじゃん、文系だし」という方もいます。
 ですが、(くどいようですが)SEO対策に強いイケてるWEBライターを目指すのであれば、HTMLとタグに関する知識はあったほうが絶対にいいです。

タグとSEOの関係

 では、なぜイケてるSEOライターにはタグの知識が必要なのでしょう?
 それは、SEOでの評価は、「タイトル」「あらすじ」「目次」「本文」の4つのかかわりの強さで決まるからです。
 これは、書店などで見かける普通の本をイメージすると分かりやすいでしょう。
 書店で本を何気なく選ぶときには、まず表紙を見ていますね。そこには、「タイトル」や「あらすじ(本でいうと、背表紙に書かれたあらすじや、帯に書かれた煽り文句など)」といった情報があります。それが興味をそそると、手に取ってみてみますね。
 次に、本全体の内容を知りたいとします。その時には「目次」を見ます。
 この「目次」がわかりやすいと、本全体の中身がイメージできますね。
 そのうえで「本文」を読み進めていく。
 そして、ここまで見てきた「タイトル」「あらすじ」「目次」「本文」がそれぞれ、深くかかわりあっていると、お互いの相乗効果で理解が促進され、「わかりやすい!いい本だ!」となります。
 実は、SEOの相手のひとつ、Googleでサイトの評価をするクローラも、ほとんどこれと同じやり方でサイトを評価しています。
 そして、先ほど説明したように、「これがタイトルだよ」「これがあらすじだよ」とクタグによって決めておいてあげると、クローラがそれを読み取ってくれるのです。

SEO対策に欠かせない3大タグとは?

 ここまで紹介してきた、「タイトル」「あらすじ」「目次」この3つをHTMLのタグで表すと、「titleタグ」「metaタグ」「h1~h6タグ」ということになります。この3つは特にSEO上重要なので、3大タグと呼ばれます。
 では、この3つのタグと、使い方のポイントを確認していきましょう。titleタグは短歌の世界?

titleタグは短歌の世界?

 タイトルタグは、ページの「タイトル」です。
SEOが大好きになるタグの知識とは?
 のように使われます。このように、とではさまれた部分がタイトルになります。
 この中にサイトのタイトルを入れていきます。
 その際に大切なのが、

  1. ユーザーの興味をひくようなタイトルかどうか
  2. タイトルの文字数が適切か

という点です。

 「1.ユーザーの興味をひく」というのは、キーワードと、表現の2つから考えます。
 まずはキーワードについて確認しましょう。
 SEO的に言うと、よく検索されている多くの人が興味を持っていると思われるキーワードを選ぶことが重要です。そう書くと、テクニック重視のようなイメージがありますが、多くの人が興味を持っているキーワードについて書かれたコンテンツは、より多くの人にメリットをもたらす可能性が高くなります。
 このような、より多くの人に検索されているキーワードが何かを知るために一番簡単な方法は、「Googleキーワードプランナー」や「Aramakijake.jp」などのキーワード検索数調査ツールを使うことです。「Googleキーワードプランナー」は、Googleでキーワード使った広告を出す人向けですが、「aramakijake.jp」は検索窓に興味のあるキーワードを打ち込むだけで、すぐに検索数の予測が見られます。
 このようにしてたくさん検索されている、多くの人が興味を持っているキーワードがわかったら、それを実際にタイトルしてライティングします。
 そこで大切なのは、読み手(人間)が興味を掻き立てられるような書き方です。
 WEBでの記事を読むと、「〇〇できる5つの方法」「〇〇の秘密とは?」のような、「数え上げ型」と「疑問文型」の2つが目立ちますね。これは、読んだ人が興味を持ちやすいよう工夫されているタイトルです。
 あまりやりすぎると良くありませんが、困ったらまず「キーワード+数字+疑問形」でタイトルを作ってみましょう。  

ただし、この際に注意したいのが「2.タイトルの文字数が適切か」です。
 Googleで検索した際、PCでは32字、スマホでは20字までしか1画面で表示されません。
 このルールはとても大切で、例えば本当に入れたいキーワードが32字以降になってしまうと、大事な言葉がユーザーの目に触れない、ということになってしまいます。
 日本古来の和歌は、「5・7・5・7・7」の31字、俳句は「5・7・5」の17字ですので、これらの節回しを参考にしてみると良いかもしれませんね。

120文字にセンスを凝縮、metaタグの力

 次に、本でいえば「あらすじ」にあたる、全体の概要を説明する部分のためのタグが「metaタグ」です。
 皆さんもGoogleなどで検索したとき、ページタイトルの少し下にある短い説明文を見たことがあると思います。その文は正式には「meta description(メタディスクリプション)」といい、「metaタグ」の「meta」はこのメタです。
 メタディスクリプションの文字数は120文字と決まっていますので、その中でタイトルと同じように、ユーザーとクローラにとってわかりやすい文章を書いていきます。
 ここでの注意点の多くはタイトルと共通するのですが、タイトル以上に重視したいのが、「できるだけ冒頭近くに、ユーザーにとってのメリットとなる情報を書く」ことです。
 飽きっぽくて短気な人をイメージしてみてください。ちょっと読んで興味がなければ「も、いいや」と他へ行ってしまう人。その人にも伝えたいことを伝えるためには、冒頭近くにメリットになる情報を書くことが大切です。
 ここでのメリットとなる情報とは、相手が興味を持ちそうなキーワード。そして、「無料」や「限定」、「セール」「プレゼント」「キャンペーン」などの直接的なメリットとなる情報です。
 これらは、競合他社がどのような言葉を使っているのを調べ、できるだけそれに劣らない文言を入れるようにしましょう。
 ですが、だからといってキーワードと直接的なメリットになる情報だけ、単語を羅列すればいいというわけではありません。
 SEOとタグの関係の部分でも説明しましたように、「metaタグ」は「あらすじ」にあたり、他の「タイトル」や「目次」「本文」と深くかかわりあっていることが大切でしたね。
 Googleのクローラは、このメタディスクリプションを読んでページの内容を判断しますので、内容が網羅的に伝わるような内容にすることが大切です。

h1タグから始まる交通整理

 タイトル(titleタグ)→あらすじ(metaタグ)に続いて、本文の目次に当たるのが「h1~h6タグ」です。
 このタグの「h」とは「heading(見出し)」を表します。ですので、「h1」は大見出し、「h2」は中見出し、「h3」は小見出し… というように階層化して使っていきます。
 例えば、この記事ですと

<h1>3つのタグで賢くSEO対策&ライティングしよう
 <h2>そもそも、タグってなんだろう?
  <h3>HTMLとは
  <h3>タグとSEOの関係
 <h2>SEO対策に欠かせない3大タグとは?
  <h3>titleタグは短歌の世界?
  <h3>120文字にセンスを凝縮、metaタグの力
  <h3>h1タグから始まる交通整理
 <h2>ライティングとタグの意外な関係
  <h3>よい文章の第一条件とは?
  <h3>「増やす」よりも「削る」方が大変だから…
  <h3>長いコンテンツも分割して考えよう
 <h2>まとめ

 という階層構造になっています。全体のタイトルに当たる部分が「h1」。その下に「h2」が4つあり、「h2」に紐づく形で「h3」がある、ということがわかっていただけますか?
 このように情報が階層化されていると、ユーザーにとってもクローラにとってもわかりやすいコンテンツになります。
 そして、それぞれの見出しがそれぞれの小さなタイトルとして機能し、どこから、どこを読めばいいのかわかりやすくしてくれるのです。
 ですので、それぞれの見出しは、できるだけ簡潔に、その見出しの中での文章の内容がイメージできるようなものにします。
 この「h1~h6タグ」を使う際にWEBライターが注意すべき点は3つで、

  1. h1タグは、一つのコンテンツに1つか、多くても2つまで。
  2. hタグは、1~6まで順番通りに使うこと。
  3. 見出しにはキーワードを自然に使うこと。

 です。まず、「h1」タグは多くても2つルールは、そもそも「大見出し」がいくつもあるページというのは、内容が複雑になりわかりにくくなってしまう可能性が大です。どうしても、という場合を除いては、大見出しがいくつも入ってしまいそうな場合はページを分けるようにしましょう。
 次に、hタグを順番通りに使うことは、見出し(目次)をイメージしてもらえるとわかりやすいでしょう。
 先ほど挙げた例のように、「大見出し(h1)」その中に「中見出し(h2)」その中に「小見出し(h3)」ときれいに構造化されていると分かりやすいですね。それが、「大見出し」「大見出し」「小見出し」「中見出し」…のようにぐちゃぐちゃになってしまっていると、どういう構造の文章なのか非常に分かりにくくなってしまいます。
 なぜこのようなことが起きてしまうのかをライターの立場で考えると、昔、ライティングツールによっては、「h1」=すごく大きな文字、「h2」=大きな文字、のように、「hタグ」によって自動的に文字の強調表示をしてくれるものがありました。結果的に、見出しでないので、強調表示したい、文字の大きさを変えたい、というときに見出しタグを使う人が出てきて、HTML上はぐちゃぐちゃなコンテンツが生まれてしまいました。
 いつも使っているワープロソフトのような操作をすればHTMLで書いてくれるソフトは便利ですが、見た目だけでなく、タグの構造まで配慮してライティングをすることで、SEO上有利なコンテンツを作りやすくなります。

ライティングとタグの意外な関係

 さて、ここまでは3大タグをはじめとし、どちらかといえばHTMLについての説明や、タグの使い方などの技術的な説明が多かったですね。
 「でも私、文系ですから!」
 「クオリティの高い文章を書けばいいんでしょ?」
 そうお考えになった方も、ひょっとしたらいるかもしれません。
 でも、そんな方々にとっても、タグを活用することはとても意味があることなのです。
 SEOライティングという範疇を超え、ライターとしての力を高めるためにも、タグを意識したライティングには価値があります。

よい文章の第一条件とは?

 皆さんは、良い文章の第一条件とは何だと思いますか?
 もちろん、文章の種類やシーンによっていろいろな意見があるでしょうが、SEOライティングのように、誰かに、何かを伝えることを使命とする文章の場合、良い文章に第一条件は、「伝えたいことが伝わる文章」なのではないでしょうか。
 ではどうすれば伝えたいことが伝わるのでしょう。
 皆さんは、「エレベータピッチ」という言葉を聞いたことがありますか?
 これは、「短い間に大事なことを伝える」ことを指す言葉で、ビジネスの世界で使われます。
 例えばあなたがとてもいいアイデアを持ったビジネスマンだとします。でも、会社の社長やCEOなどは忙しく、なかなかアピールする機会がありません。そんなある日、エレベータで偶然、社長やCEOと乗り合わせました。
 あなたが話したいアイデアがあることを伝えると、彼(女)は「このエレベータがロビーにつくまでは、君のために時間をとろう」といいました。ロビーまでは20~30秒。さて、何をどう伝えますか?
 というのが「エレベータピッチ」です。
 このように、制限がある中でも伝えられるようになるために大切なことは何か?
 それは、「伝えたいことが整理されていること」「相手が、自分の利益になると感じられるよう伝えられること」「情熱をもって伝えること」だと言われています(この点は諸説あるので、興味を持たれた方はぜひ、エレベータピッチで検索してみてください)。
 そして、この3つを挙げてみると、この記事でこれまで説明してきたタグの活用方法と不思議なほど似ていませんか?
 「title」「meta」「h1~h6」というタグたちと、それらの内容を考える上での注意点は、わかりやすい文章を書く上でのガイドラインになりえるのではないでしょうか。

「増やす」よりも「削る」方が大変だから…

 文章を書いたことがある方であれば、文章を増やすよりも、削るほうが大変だという経験をなさったことがあるのではないか、と思います。
 そのトレーニングをするうえでも、
 title=20~32字制限
 meta=120字制限
 という制限は役に立ちます。特に、metaタグの部分は、キーワードを入れ、ユーザーにとってメリットになる表現を入れたうえで、内容をできるだけ網羅して120字に収める、という点では要約の非常にレベルの高いトレーニングになるでしょう。
 そして、SEOライティングの素晴らしい点は、その結果が「検索流入」という形ではっきりと、しかも短時間で示されることです。
 自分が書いたものがよかったのか、よくなかったのかを判断するのは簡単ではありません。
 他者からのアドバイスも、有効であればそうでないこともあります。
 それに対して、検索流入数という数字は、シンプルでダイレクトです。
 どのワードを入れるのか、削るのか、表現をどう工夫すれば結果が変わるのか。
 手ごたえをもってその試行錯誤ができることで、ライターとしてのレベルアップにどれだけメリットがあるのか計り知れません。
 制限は、「削る」つまり、本当にユーザーにとって価値のあることだけを選び取る力を高めるためにある、と思えば、WEBライティングの意味や価値がぐっと変わってくるのではないでしょうか。

長いコンテンツも分割して考えよう

 文章全体を考えるときに、3000字なら、それをひとまとまりとして考えるのではなく、段落ごとに区切って考えていくと考えやすくなります。ただ、実際には、この段落ごとに区切る、というのは難しいことが多いのです。なぜなら、段落には「hタグ」のような見出しがつけられないことのほうが多いからです。
 それに対し、hタグを使いながら構成を考えていくと、例えば3,000字のコンテンツでも、h2タグ3つでそれぞれ1000字、そのh2タグの中にh3タグがそれぞれ3つあるとすると、h3タグ一つの文字数は333字。原稿用紙にすれば4分の3程度の分量になります。さらに、書きながら前後の見出しから使うキーワードや話の流れをすることで、大きく筋を外さずに書き進めることができます。
 文章を書く際にしばしば起こるのが、「ここでどのぐらい書けばいいんだっけ?」「次に何を書く予定だっけ?」「前に何を書いたんだっけ?」といったことがぱっと出てこなくなることです。
 このように、書きながら迷子にならないためにも、タグが役に立つのです。

まとめ

 この記事では、SEOを意識したライティングで必須となる3大タグ、titleタグ、metaタグ、hタグの紹介と、その使い方を紹介し、さらにSEOテクニックとしてだけでなく、ライティングスキルの向上のためにもタグの活用が効果的であることを紹介しました。
 特に、フォーマットやキーワード、文字数などで制限があるからこそ、ライティングスキルのトレーニングになる、ということは強調したいところです。
 なぜなら、WEBライティングはテクニック的な側面が強調される一方で、ライティングスキルがやや後回しにされる傾向があります。ブログやSNSを含め、だからこそ敷居が下がり多くの方が参加しやすくなっている側面はありますが、その一方でWEBライターの差別化が、今回紹介したSEOテクニックなどの活用ができること、確かな専門性を持った分野があることと並んで、確実なテキストライティングができることによってなされるようになっています。
 これまでは、形があるようで見えにくかったライティングスキルについても、共通の枠やルールの中で効果的にトレーニングができるようになっています。この機会を活用し、ぜひ価値あるコンテンツをユーザーに提供できる、力あるWEBライティングをしていただければ、と思います。

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