ロングテールキーワードとは検索数は少ないもののコンバージョンにつながる可能性が高いキーワードのことです。オウンドメディアやブログで、ロングテールキーワードに対するコンテンツを充実させていきミドルキーワード、ビッグキーワードと上位化を狙っていくというSEOをこれまでご紹介してきましたが、今回はロングテールキーワードってどう選べばいいの?という疑問についてお答えします。選定の際に気を付けるポイント、選定数など具体的に解説していきます。自社でブログをやっているという方、オウンドメディアを運用しているという方、ぜひご一読ください。
目次
ロングテールキーワードを選ぶ際に必要な考え方は、ターゲットとするユーザーが検索しそうなキーワードを選ぶということです。その前提となるターゲットユーザーの人物像をあらかじめ設定することが必要です。同じ会社に働く従業員でも、役職や立場によって、知りたいこと、調べたいことは全く異なります。例えばメーカーの工場長が気にするポイントは、品質やコスト、納期、安全のことなどです。一方、役員であれば、事業の方向性や売上改善などでしょうか。同じ社内にいて、同じ年齢層であっても、気にするポイントは大きく違ってきます。ターゲットユーザーをどういう人物像にするのか、社内での共通認識とするためにも最初にしっかり作りこみましょう。
ペルソナ設定について詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考に
ペルソナ設定ができたら、そのターゲットユーザーが実際に検索しそうなキーワードをどんどん抽出していきましょう。
SEOの観点からみると、ロングテールキーワードはまずは100個選定しましょう。ロングテールキーワードに対する記事を作成していきますが、SEOで上位表示に必要とされる記事数は「情報ノウハウ提供系」で60記事以上、「読み物系」のコンテンツで167記事以上と言われています。
参考:『B2Bサイトにおけるコンテンツマーケティングのあるべき姿についての提言』
まずは、最初に設定した100キーワードに対する記事をいつまでに作るのか、スケジュールを立てることが重要です。オウンドメディアを立ち上げたばかりの頃には、目の前の一つの記事に注力しすぎて2~3か月で1記事しかできないということに陥りがちです。じっくり時間をかけて仕上げるというより、スピード感をもって記事をどんどん作っていく。1日1~2記事作成するとして、2~3か月で100記事作り上げる。ただし、執筆を急ぐあまり内容がおろそかになるのはNGです。ターゲットユーザーが120%満足できるような記事作成を目指さなければなりません。そして、サイトにアップしてからもクオリティを上げるためにリライトを重ねるという感じで、走りながら修正するイメージで進めるといいでしょう。
カテゴリーとなるミドルキーワードから紐づけされるロングテールキーワードをどんどん抽出します。それぞれのキーワードがターゲットユーザーのニーズとずれていないか確認したら、検索数の多いものから選び、記事作成に着手していきます。一つ一つのキーワードをタイトルや本文に使って地道に良質なコンテンツを作っていくことで、記事が増えるたびに様々なロングテールキーワードで上位に表示されるようになっていきます。
ロングテールキーワードを抽出する中で、ユーザーのニーズが近いキーワードがあれば個別で記事を作成するのではなく、両キーワードを含めた記事を作成しましょう。そうすることで、同時に上位化を狙うことができることもあります。例えば「コールセンター 外注」「コールセンター アウトソーシング」などが当てはまります。
サイトの内部構造が適切で、ロングテールキーワードを使ってコツコツとコンテンツ作りを続けているサイトは、結果的にビッグキーワードやミドルキーワードでも上位表示されるようになります。そうなると毎月多くのアクセスを得ることができ、サイト全体のCV率も大きく改善するようになるはずです。
ロングテールキーワードを選んだ後のキーワード戦略についてはこちらの記事を参考に
キーワード企画 オウンドメディアの効果をできるだけ早く出す方法
今回はロングテールキーワードの選び方について解説してきました。ロングテールキーワードSEOは効率的な手法として定評がありますが、ただ一方で、単調になりがちな作業の繰り返しということもあり、途中で息切れしてしまったり、方向性がずれてしまったりということに陥りがちです。ロングテールキーワードをしっかりと選ぶことでそういったことも未然に防ぐことができます。ぜひ適切なキーワード選定を行い、小さなキーワードでも手を抜かず、着実に自社のオウンドメディアを育くんでください。
弊社ではSEOコンサルティングサービスをご提供しています。オウンドメディア運用でお困りごとなどありましたら、お気軽にご相談ください。