孫子曰く、「彼れを知りて己を知れば、百戦してあやうからず」
敵の状況と自ら状況をきちんと把握できていれば、どれだけ戦っても危なくない。昔の戦場でも競合の分析は重要だったようです。
さて、SEO対策においても、競合サイトの分析は非常に重要です。
今回は、SEO対策で競合サイトに勝つために、競合サイトを分析する方法と競合分析に役立つツールを紹介し、さらに、分析した後にいかに勝つかを考える方法をご紹介します。
目次
SEO対策において、競合分析とは、自社が上位化したいキーワードで上位化しているサイト(= 競合サイト)を分析することです。今回は下記の観点で競合分析をする方法を紹介していきます。
もちろんSEOの競合サイト分析に便利なツールも紹介して行くので参考にしてください。
一番最初に行うべき競合調査はこちらです。狙いたいキーワードに対して、競合他社がどのくらい順位を取れているのかを下記の手順で調査していきます。
<狙いたいキーワードに対して、競合他社がどのくらい順位を取れているのかを調査する手順>
あなたのサイトや商品・サービスを利用してほしい人(ターゲット)はどのような人でしょう。
より具体的に想定しましょう。また、その人はどのようなタイミングで検索するでしょうか。
次に自社のサイトで狙うべきキーワードを列挙します。
前章で挙げた自社のサイトや商品・サービスを利用してほしい人(ターゲット)が検索しそうなキーワードをリストアップします。
さらに、抜け漏れがないように、上記でリストアップしたキーワードの関連ワードを調べます。
これはキーワード調査ツールを使用します。
有名なものはGoogle Keyword Planerなどですね。
関連キーワードの抽出に役立つツール
Googleキーワード プランナー
さて、いよいよ前の章までで作成したキーワードで競合サイトがどのくらい順位が取れているかを調べます。
この時も便利なツールを使います。
無料で使える順位チェックツール
SEOチェキ
ただ、上記のSEOチェキは1回に3キーワードずつしかチェックできないので、キーワードが多い場合は下記のツールを使った方がいいです。
SEOで競合サイトの順位を調べる便利ツール
GRC
GRCは有料ですが、一回設定しておけば、毎日特定の時刻に順位を自動で取得してくれるので、
本気でSEOを強化したいのであれば、マストで導入すべきです。
これで自社がseoで狙いたいキーワードに対して、競合他社がどのくらい順位を取れているかがわかりましたね。
ここまでで少し面倒だなと思った方は私の会社でも競合サイト分析をお手頃価格で請け負っているので、こちらからお問い合わせください。
次は、競合サイトが狙っているキーワードを調査する方法をご紹介していきます。
どうやって競合サイトの狙っているキーワードがわかるの?と思われる方もいるでしょう。
競合サイトがSEOで狙っているキーワードを知る方法は簡単です。
<SEOにおいて競合サイトが狙っているキーワードを調べる方法>
ズバリ、競合他社サイトの主要ページのタイトルタグをチェックすると良いです。
具体的には競合サイトをブラウザで開き、右クリックして、「ソースを表示」を選択し、
<title>という文字を探しましょう。ショートカットキーでcommand+Fで文字を探せます。
なぜこの方法が有効かというと、SEO対策上、タイトルタグというのは非常に重要なので、少なくともSEO対策をしっかりしているサイトであれば、そのページで上位化したいキーワードを必ずタイトルタグに設定していることが多いからです。
以上の方法で競合サイトが狙っているキーワードを調べ、こちらもターゲットキーワードリストに加え、先ほどと同様に、順位取得ツールで順位を調査しましょう。
無料で使える順位チェックツール
SEOチェキ
SEOで競合サイトの順位を調べる便利ツール
GRC
次は、競合他社がどういったキーワードで流入を獲得しているのかをチェックする方法を紹介します。
similarwebは、競合サイトのアクセス数などの概要が把握できるツールです。
下記のような項目を調べることができます。
アクセス数/平均滞在時間/平均ページビュー数/直帰率
トラフィック(流入経路)
閲覧国
参照サイト分析
検索キーワードと検索エンジンの割合
ソーシャル流入の割合
類似サイト
サイトランク
実際に使っていただくとわかると思いますが、正確な数値というよりは、ザックリとした数値しか出ないので、競合サイトのおおよその概要を把握するためによく使います。
また、similarwebには、有料版もあり、データをCSVでダウンロードできたり、より詳細な情報が得られます。(※2019年6月6日現在)
similarwebのデータの抽出手法についてはこちらをご参照ください。
ここまでで競合サイトのSEO状況(どういったキーワードで上位化を狙っていて、実際にどういったキーワードで上位化できているか、さらには実際にアクセスに結びついているキーワードはどのようなキーワードなのか)を大方把握できたと思います。
競合分析ができた。やっぱり競合サイトは圧倒的に上位化しているなー。と途方にくれている方もいるかもしれません。
諦めないでください。大丈夫。方法はあります。
ここでは、圧倒的な競合に対して、勝つための戦略を考える方法をご紹介します。
前の章で紹介した方法はある程度SEOの知識がある方は行なっている方法かと思います。
圧倒的競合を前にまずは勝てそうなところを探しましょう。具体的には、前の章で挙げたキーワードの言い換えワードを探しましょう。
この際に地道にエクセルなどで挙げていってもいいですが、マインドマップなどを使うとよりやりやすいでしょう。
最近キーワード調査は色々な便利なツールが開発されてきており、
簡単にツールで調べられる範囲しか調べていない会社が多いです。
そのため、業者に丸投げしたり、ツールででたキーワードだけを見て記事を作成して行く会社が多いため、こういった地道な作業で競合が落としているキーワードを探しましょう。
初めて聞いたという方も多いかも知れません。「共起語」は、同じページのなかで頻繁に同時に使われる言葉のことで詳細についてはこちらのサイトに詳しく書かれているので、ご参照ください。
意外に見落としがちなのが、こちらの方法です。最近、業界で話題の用語やニュースをウォッチし、ターゲットが知りたいであろうワードをチェックしましょう。ツイッターやfacebookでその業界で話題になっているトピックを調べる方法も効果的です。
これはどの業界でも言えることですが、完璧な記事というのは100%の記事はなかなかありません。なぜなら
検索ニーズ自体が多様化しているため、求められる記事内容も日々刻々と変化することが多いため。また、一つのサイトや人の意見だけではなく、もっと違う意見の人の意見も聞きたいなどのニーズが存在するためです。
そこで既存の競合サイトの記事とは異なる視点で記事の企画を考えて見ましょう。
例えば
などです。
競合が幅広いワードで良質な記事で上位化している場合、いきなり全ての記事で勝とうとすると、予算も時間もかかってしまいます。そこで、まずは狙いたいキーワードの中でも、特に重要視したい次のようなキーワードを集中的に狙うという方法もあります。
今回の記事では、SEOの競合サイトの分析の方法と対抗する戦略をご紹介しました。競合サイトの分析は非常に重要です。ぜひ参考にしてみてください。
また、忘れてはいけないのは、何より重要なのはその結果を踏まえてどういう戦略を立て、どのようにアクションするかです。
とはいえ、自社内だけで話し合っていても、わからないことや、「この方向性で勝てるのかな」などと悩むこともあるでしょう。 そういった時は、必要に応じて、信頼できる外部のSEOコンサルティング会社に相談するのも手です。
弊社もSEOコンサルティングを提供しており、人材、不動産、美容、スマホ業界など業界問わず幅広い実績がありますのでご興味のある方はお気軽にご相談ください。