テクニカルSEOって言葉は聞いたことがあるけどどんな対策をするんだろう?効果あるのかな?
この記事ではテクニカルSEOの概要とその事例、さらにはテクニカルSEOの効果まで紹介していきます。
また、うちの会社でもテクニカルSEOを検討すべき?とお悩みの方に、テクニカルSEOに着手すべきケースの紹介やGoogleが推奨する専門家の選び方なども紹介していきます。
目次
テクニカルSEOとはGoogleなどの検索エンジンに対して、自分のサイトの情報をより正確に読み取ってもらい、評価してもらうための対策です。具体的には、検索エンジンがサイト内の各ページを周回しやすいようにサイトの構造を変更したり、サイト内のタイトルや見出しを設定する際に、上位化したい検索キーワードを使った文章にすることで、そのキーワードに関連性の高いコンテンツであると検索エンジンが認識しやすくするなどの対策をおこないます。
テクニカルSEOとは別にコンテンツSEOと呼ばれるSEO対策も存在します。
コンテンツSEOはサイト内にユーザーに役立つコンテンツを追加していくことで、サイトの評価を向上させるアプローチです。
テクニカルSEOは自社サイトを検索エンジン(ロボット)により良く認識してもらうための対策なのに対し、コンテンツSEOは人間のユーザーに向けた対策であるという点が大きな違いです。
また、テクニカルSEOとコンテンツSEOどちらか一方を行えば良いわけではなく、両方重要な対策ですので、両方を行う必要があるということを覚えておきましょう。
どのような時にテクニカルSEOを検討したら良いのでしょうか。
結論から言うと下記のようなタイプのサイトは特にテクニカルSEOが効きやすい傾向がございます。
理由としては、上記のようなサイトは主に一覧ページの検索順位の上位化が自然検索流入の大幅な増加につながりやすいからです。
例えば、求人サイトを例にすると、ユーザーは求人を探すときに自分の住んでいる地域や働きたい条件などを考慮し、「東京 パート 求人」などと検索することが想定されます。
こういった検索キーワードで検索された際に、求人サイトでは特定の求人の詳細ページではなく、東京のパートの求人の一覧が掲載されている求人一覧ページが上位化しやすい傾向があります。
そこで求人サイトのSEO対策ではこの「求人一覧ページ」を狙ったキーワードで上位化することでアクセス増が見込めます。
そしてこの求人一覧ページというのは構造的に動的に一様なコンテンツを生成する仕組みで作られていることが多いです。
東京の求人が載っているページと大阪の求人が載っているページは掲載されている求人自体はそれぞれユニークですが、ページの構成としてみた時にほぼ同じフォーマットになっていることが多いです。これは、たくさんある求人情報のデータベースから特定の条件(東京の求人、大阪の求人)に合致するものだけを求人一覧ページのフォーマットに当てはめて表示するという形でページを生成しているからです。
先に挙げたECサイトや不動産ポータルサイト、マッチングサイトなども同様のサイト構成で作成されていることが多く、「様々な条件で生成される一覧ページを上位化することがSEO面で重要」という共通項を持っています。
以上の理由からテクニカルSEOによって無数にある検索条件による一覧ページの内容を正確にGoogleに認識させ、評価してもらうことでSEOの各種キーワードでの上位化ひいては自然検索経由の流入数の増加につながりやすいのです。
また、上記のようなタイプのサイト以外も下記のような状況の方はぜひテクニカルseoを検討した方が良いでしょう。
テクニカルSEOの事例と効果をご紹介いたします。
こちらはGoogleの公式ページであるGoogle検索セントラルでも紹介されている事例です。
Saramin は韓国有数の求人サイトです。
クロールエラーのチェックに集中して問題を修正し、サイトが確実にインデックス登録されるようにしました。その結果、自然検索トラフィックが 15% 増加するという結果が得られたということです。
次に、
結果、トラフィックが前年度比で 2 倍になることもあったとのことです。
さらに、これらのテクニカルSEO施策はトラフィックの増加効果だけでなく、下記のようなトラフィックの品質改善にもつながったとのことです。
参考:Google検索セントラルSEOに投資して自然検索トラフィックを2倍に増やしたSaramin
https://developers.google.com/search/case-studies/saramin-case-study?hl=ja
また、弊社のクライアントでもテクニカルSEOに注力することで、
などの大きな効果があった事例がございます。
ここからはテクニカルSEOの施策例を紹介していきます。
テクニカルSEOには様々な施策がありますが、大枠としては3つに分類されます。
Googleのロボット(クローラー)がサイトを認識しやすくします。
具体的にはサイトマップ送信やパンくずリストの整備などがあります。
また、SearchConsoleに届くクロールエラー等への対応も重要になってきます。
各ページのタイトルや見出しにそのページで上位化を図りたいKWを含めたテキストを設定します。
ここで注意点ですが、あくまでページ内のコンテンツに合致した範囲で設定する必要があります。
特定のKWを狙いたいからといって無理にタイトルにKWを詰め込まないように注意しましょう。
参照:Google検索セントラル 各ページに固有の正確なタイトルを付ける
https://developers.google.com/search/docs/beginner/seo-starter-guide?hl=ja#uniquepagetitles
UX向上施策とは「ユーザーがサイトにアクセスした際に、どう感じるかを最適化する」施策です。例えば、ページの表示速度を速くしたり、最初のコンテンツが表示されるまでの時間を短くする、スマホ等で見やすいサイトにするなどの施策が挙げられます。
これらの施策をさらに詳しく知りたい方は下記google検索セントラルをご参照ください。
参照:Google検索セントラル ページ エクスペリエンス シグナル
https://developers.google.com/search/docs/advanced/experience/page-experience?hl=ja#signals
テクニカルSEOの概要はわかったけど、自社だけでできるかな?
そう思った方もいるかと思います。
おすすめなのは、まずはGoogleのスターターガイドを確認し、自社リソースだけで対応できそうかを判断することです。もし、対応が難しそうなら専門家に相談しましょう。
参照:Google検索セントラル検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド
https://developers.google.com/search/docs/beginner/seo-starter-guide?hl=ja
なお、SEOの専門家の選び方についてもGoogleが動画を交えてわかりやすく解説しているページがありますので、ぜひチェックしてみてください。
参照:Google検索セントラル SEO 業者の利用を検討する
https://developers.google.com/search/docs/beginner/do-i-need-seo?hl=ja
本記事では、テクニカルseoについて紹介してきました。
少し長くなってしまったので改めて本記事の内容をおさらいしておきましょう。
いかがでしたでしょうか。
この記事を書いているクオーターではテクニカルSEOはもちろんのこと、SEO全般の対策をご支援しております。ご興味のある方は弊社SEO対策コンサルティングサービスページをご確認ください。
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それではまた次回の記事でお会いしましょう。