「SXOって言葉は聞いたことがあるけどいまいち、具体的な施策に落とし込めていない」といった方も多いのではないでしょうか。
本記事では、これからの時代で自然検索からの流入を強化していく上で重要な「SXO」とは何か?
SEOとは何が違うのか?等をわかりやすく解説していきます。
では早速みていきましょう。
目次
SXOとはSearch experience Optimizationの略称です。日本語訳すると「検索体験の最適化」です。
検索ユーザーの検索体験をより良いものにするために、サイトを改良することで、サイトの検索順位を上げるアプローチです。
SEOと比較されることが多いのですが、その違いは最適化する対象にあります。
SEOは検索エンジンと呼ばれるサイトを順位付けするロボット(クローラー)に最適化することで検索結果の順位を上げるアプローチですが、SXOはあくまで「ユーザーの検索体験」を重視します。
呼称 | 意味 | 最適化する対象 |
---|---|---|
SEO | 検索エンジン最適化 (Search Engine Optimization) |
Googleをはじめとする検索エンジン |
SXO | 検索体験最適化 (Search xperience Optimization) |
ユーザーの検索時の体験 |
Googleをはじめとする検索エンジンはクローラーと呼ばれるロボットを使って世界中のサイトを巡回し、その内容を読み込み、検索キーワードごとにニーズにマッチするサイトを表示させようとしています。
そんな中で、以前はこのロボットの性能に限界がありました。
そのため、「人間が検索してサイトを見たときに感じる感情(サイトへの評価)」と「ロボットが認識するサイトの評価」にズレがありました。
そのため、人が見た時に「いいサイト!」と思えるサイトでも、ロボットにいいサイトと認識してもらわないと検索結果で上位化することは難しかったのです。
このような理由から、上位化するには、ロボットに評価されるサイトに改修する必要がありました。
これが従来のSEO(検索エンジン最適化)と呼ばれるアプローチです。
しかし、目まぐるしい技術発達により、人工知能を搭載したロボットは人間とほぼ同等の評価を行えるようになったため、現在では、「人間が検索した時に、感じること」を大事にすれば、ロボットをあまり意識しなくても検索結果でサイトを上位表示させることが可能になったのです。
Googleは「優れたユーザー体験を提供するサイト」を検索結果で上位化させるために日々検索エンジンの仕組みを改良しています※。
このような状況の中で、従来のSEO対策で一般的に行われてきた施策だけでは、検索結果で上位化することが難しくなってきており、SXOと呼ばれる「ユーザーの検索体験全体を整備する」対策が近年より重要視されてきています。
(※直近だと、ページエクスペリエンスアップデートと呼ばれるアップデートを2022年2月23日から3月にかけて展開しました。)
SXO対策(検索体験最適化)を具体的にどのように進めるかについて説明します。
SXO対策を簡単にいうと、下記のようなことです。
そもそもターゲットが日常で何を考えて生きているのかを想定し、その人のどういうシーンでその情報が気になり
どう探し(検索)をし、その情報・コンテンツにたどり着くか
そしてそこでどういうことを知って満足してもらうか
というのを想定して マーケティング施策を決めていかないといけないよ という話です。
そのための具体的なアクションは下記のようにまとめられます。
ここからは、実際に弊社で手がけたSXO対策事例を紹介します。
ガスの会社様で、オール電化の住宅向けに、ガス機器の導入の問い合わせを増やしたいというご要望がございました。
カスタマージャーニーを作成し、施策を検討すると、ユーザーの本当のニーズは「自分の家にそのガス機器を導入するといくらお得になるの?」という自分のケースに当てはめた情報だったりします。
そこで、具体的な施策としては、「今の毎月の光熱費は高くないですか?WEB上で無料で診断できます。」といった形で自分の今の光熱費状況を簡単ないくつかの質問に答えるだけで、ガス機器導入をするといくらお得になるかがわかるといった光熱費診断コンテンツを作ろうというアイデアが出てきました。
実際にこの事例では、この施策で大きくCV数を伸ばすことに成功しました。
いかがでしたでしょうか。本記事の内容が少しでも皆さんのサイトのSXO対策の参考になれば幸いです。
また、この記事を執筆しているクオーターSEOではあなたのサイトのSXO状況を無料で診断するサービスをご提供しております。SXO対策を実施することで、CV数が依頼前の2.5倍になった事例もございますので、ぜひ気になる方はお気軽にご相談いただけたらと思います。