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SEOで上位表示に必要な記事数とは?

何記事書けば上位表示できる?目安は150記事以上

 個人でブログなどを運営する場合でも、企業でECページやオウンドメディアを運用する場合でも、検索ページ1ページ目、できれば1位に自分のページが表示されるようにしたいものです。少し古いデータになりますが、Internet Marketing Ninjas(インターネット・マーケティング・ニンジャズ)社が、Googleの検索結果におけるクリック率(CTR)に関する詳細な調査レポートを、2017年に公開しました。
 そこで、検索1位と2位の間には、どのぐらいのクリック率の差があったと思いますか?
 1位は21.12%!
 それに対し、2位は10.65%でした。
 ほぼ2倍、1位のほうが2位よりクリックされていたんですね。
 このことは、体感でもわかりやすいと思います。皆さん自身が検索をするとき、SEO対策関係者でなければ(そして、リスティング広告をクリックしなければ)、検索1位に表示されたページをクリックすることが多いのではないでしょうか。
 だからこそ、何記事書けば上位表示されるようになるのか?
 その問いは切実です。
 実際には、この問いには答えはなく、SEO対策について扱った様々な個人や企業のページでも、「1記事でも上位表示できる!」というものから、「100記事が上位表示の入り口」と紹介しているものもあります。
 この悩ましい問題について、株式会社WACULが2019年に興味深いレポートを公開しています(『B2Bサイトにおけるコンテンツマーケティングのあるべき姿についての提言』)。
 読み物やノウハウの提供など、ユーザーによって価値あるコンテンツを主にテキストの形で提供する、コンテンツマーケティングにおいて、記事の本数と成果(訪問数・CV)の関係について調べたものです。
 この調査結果によれば、インタビューやブログ、ニュースなどの「読み物系」は167本以上で本数と成果の相関が強くなり(関係が深くなり)、コラムやデータレポートなどの「情報ノウハウ提供系」は60本以上で相関が強くなるとのことです。
 「読み物系」よりも様々な面で「情報ノウハウ提供系」は優位で、だからこそ、企業はそのリソースを生かし、質の高い「情報ノウハウ提供系」のコンテンツを作り、コンテンツマーケティングを成功させましょう、という文脈です。
 見出しには、「150記事以上」と書きましたが、あなたが「読み物系」のコンテンツを扱うか、または「読み物系」と「情報ノウハウ提供系」のハイブリッドを狙うなどの戦略をとる場合には、100~150記事程度が検索上位を目指す際の目安になるでしょう。

量産が目的になってはダメ

 ただし、Googleは当然、品質の低いサイトの粗製乱造を望みません。それはユーザーのためにならないからです。
 なぜ「情報ノウハウ提供系」コンテンツが優位なのか?
 それは、ユーザーに価値を提供する可能性がより高いからです。
 記事からのCVも、「Give&Take」の関係の上にあります。つまり、ページを訪れ、そこで期待する価値を提供されて初めて、ユーザーはあなたの期待する行動(コンバージョンボタンをクリックする、お気に入りに登録する、イイネする…)をしてくれるのです。このことは記事の本数だけではなく、文字数についても言えます。
 ですので、コンテンツの質にはこだわりましょう。
 なお、Googleは重複コンテンツについて、非常に厳しくチェックをしています。また、サイト全体の中で品質が低いページが1ページあるだけでも、サイト全体の評価が下がる可能性があることを警告しています。 
 この、「質の高いコンテンツ」についてはこの記事の「コンテンツの質が重要」で詳しく説明します。
 「絶対にアクセス数が〇倍になる方法!」「〇〇さえすれば大丈夫!」
 WEB上でコンテンツを展開することが、企業や個人に、時に大きな利益をもたらすことがわかってから、このような扇情的な「必勝法」を謳うサイトが後を絶ちません。
 ですが、実際には「少ない労力で簡単に成果が出る方法」などありません。Googleは、高品質なコンテンツを生み出すためには、時間、労力、専門知識、才能 / スキルのどれか1つが十分にあることが必要と明言しています。
 自分自身(自社)が提供できる専門性に沿って、エビデンスやデータを集めて信頼性を担保し、サイエンスの成果や信頼される機関の報告など、権威性をうまく活用して、「情報ノウハウ提供系」コンテンツを作る。これが重要です。

記事数以外に気をつけたいポイント

 このように、まず「記事数は多ければ多いほどいい」という素朴な思い込みを捨て、誠実にかつ賢くコンテンツを作成していくことが大切なのですが、同時に適切なサイトの内部対策を行うことにも合わせて取り組みましょう。

クロール不要なページにはnoindexを設定

 内部対策のためのポイントの一つは、「質が低い」と判断されそうなページを削除したり、リライトしたり、統合したりすることです。ですが、サイト構造上、情報量があまりなくコンテンツとしての価値は低いかもしれないが、機能上必要なページがあったりします。そのような場合は、検索エンジンにインデックスさせないよう、noindexの設定を行いましょう。
 設定方法は、インデックスされたくないページのhead内に、

<meta name=”robots” content=”noindex” />

 のようなタグを埋め込みます。これによって、そのページは検索エンジンによってインデックスされなくなり、サイト全体の評価にマイナスの影響が出ることを避けることができます。

重複を防ぐためにcanonical設定

 サイト内に、同じキーワードを扱ったページが複数ある場合、それは重複コンテンツとして評価が分散されてしまい、検索順位が思うように上がらないことがあります。
 先ほど説明した、「記事数が多ければ多いほどいいわけではない」というのは、この重複が理由でもあります。無計画にコンテンツの数を増やしていくとどうしても重複が生まれがちで、結果的にマイナスの影響が大きくなっていきます。
 ですので、コンテンツを企画する段階か、コンテンツの制作と公開サイクルが回り始めた後のどこかのタイミングで、適切なキーワードの振り分けができているかをチェックし、不足しているキーワードを補うコンテンツを積極的に制作し、重複しているキーワードについては、コンテンツの整理を進める必要があります。
 ただし、ECサイトなどで、一部の仕様を除き共通する商品などを扱うと、必ず重複が生まれてしまいます。このような場合に、canonicalタグを活用します。
 このタグは、最優先でクロール(クローラーと呼ばれるサイトデータ収集ロボットがサイト情報を収集しに来ること)されるページをしてほしいページをクローラーに教えます。
 使い方としては、

 <link rel=”canonical” href=”https://test.jp />

※URLは例示用のダミーURLです。実際にはあなたのサイトの中の該当ページのURLを記載してください。

 のように使います。

コンテンツの質が重要

 質の低いコンテンツや重複に対し、適切な処理を行ったうえで、質の高いコンテンツを掲載していく。それが検索順位上位表示を実現するための王道です。
 ただ、質の高いコンテンツにはいくつかの守るべきポイントがあります。
 まず、Googleの提唱する「EAT(Expertise:専門性があること Authoritativeness :権威があること TrustWorthiness:信頼できること)」の原則を踏まえましょう。
 このことは、ウェブマスター向けにGoogleが提供している公式ブログの中段以降、「良質なサイトは?」の中で箇条書きにされている、品質評価の参考用項目のリストで確認することができます。
 次に、ユーザーに求められているかどうかが重要です。
 ユーザーが求めているかどうかは、検索キーワードと検索ボリュームなどによって知ることができます。
 ただ、検索ボリュームの大きいキーワード(いわゆるビッグキーワード)で検索順位1位を獲得することは並大抵のことではありません。
 ですので、検索ボリュームが小さくとも、まさにあなたのページの情報を求めているようなユーザーが検索窓に打ち込むような、複合的なキーワード(いわゆるロングテールキーワード)を狙います。
 ロングテールキーワードは、一般に検索ボリュームが小さく、上位表示されやすい特性を持っています。さらに、あなたのページの内容をよりピンポイントで求める有望な見込み客に出会いやすくなります。
 そして、ロングテールキーワードを狙ったSEO対策として最も有効なのが、コンテンツマーケティングです。
 次に、コンテンツとコンテンツの関連性も重要です。
 最近のGoogleの検索アルゴリズムのアップデートでは、一貫してこの関連性が重視されています。
 なぜ関連性が重視されるかというと、それが情報の網羅性を満たしやすくなり、そうして作られたMECE(モレなくダブりない)なコンテンツ群は、ユーザーのそのカテゴリに対する理解を助け、価値を提供するからです。
 ですので、一つのコンテンツを作成したら、それと相補関係にあるようなコンテンツを展開し、一つのカテゴリーの中で、コンテンツ同士のネットワークを構成しましょう。
 最後に、あなたのページを訪れるユーザーをイメージして、ページやサイト、タイトルをチェックしましょう。
 マーケティングの世界では、ペルソナ(典型的なユーザーのモデル)を作成し、そのペルソナならどう感じ、どう考え、どう行動するかをイメージすることで、統一感があり、より「人間的な」コンテンツを生み出しています。
 WEBサイトも同じで、どんな人が、なぜ、どんな時に、どこで、何を思ってあなたのページを見るのか。
 それをイメージしてみてください。
 Googleがモットーとしている、Googleが掲げる10の事実の一番最初は

 ”1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。”

 なのですから。

まとめ

 記事の数は、SEO対策としてどのような効果があるのか?
 もし、生み出す記事の数に比例するだけの労力を払って、最大限の効果を期待するなら
 大切なことは…

  • 情報ノウハウ提供系のコンテンツを優先する
  • 適切な内部対策を行う
  • ユーザーの興味関心にこたえ、価値を提供できる高品質なコンテンツを制作する

 でしたね。
 最後に重要なことは、計画性を持ち、短期ではなく中長期で成果をとらえていくことです。
 1日1本、更新したとしても、2~3ヶ月の時間がかかる。
 さらにそこで終わりではなく、その後も継続的にコンテンツを生み出していく必要があることを考えると、
 石を一つ一つ積んで城を立てるような、地道で時間と労力のかかるものだといえます。
 ですが、きちんと石を積むことができれば、それに見合った効果があることも事実です。
 ですので、適切なリソース配分を行い、KPIをもって臨むようにしましょう。

sxo.design

この記事を書いた人クオーターSEO編集部

九澤悠/WEBディレクター 10年間に渡り、WEBコンサルタント及びディレクターとしてアクセス解析業務に従事。さらに、SEOコンサルタントとして、様々な企業様にSEO戦略立案を担当。 これまで、100サイト以上のWEBサイトの分析、戦略立案・改善提案を手がけてきた経験をもとにWEB担当者様に役立つ記事を執筆。

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