ブランドイメージに合わせたコンテンツで、単なる集客の手段ではなく、潜在顧客を発掘できるオウンドメディアは注目のマーケティング手法です。企業にとって大変魅力的なオウンドメディアですが、成果が実感できるまでには時間と体力が必要です。今回はオウンドメディアを軌道に乗せるために必須となる体制構築と、オウンドメディア戦略について解説していきます。オウンドメディアを何としても作りたい、失敗したくない!という方はぜひご一読ください。
【本記事の想定読者】
目次
オウンドメディアを立ち上げてから成果が見えるまでに必要な記事数は100本とも、それ以上ともいろいろな情報が飛び交っています。
オウンドメディアに関わる人間なら誰もが気になるこのテーマについて、2019年に株式会社WACULから興味深いレポートが出されています。コンテンツマーケティングにおいて、記事の本数と成果の関係について調べたものです。インタビューやブログ、ニュースなどの「読み物型」は167本以上で本数と成果(訪問数・CV数)の相関関係が強くなり、コラムやデータレポートなどの「情報ノウハウ提供型」は60本以上で相関関係が強くなるとのことです。初期段階では成果は出にくいのですが、記事数が増えるほど、コンテンツページを入り口とした訪問数は加速度的に増えることを示しています。そして、ユーザーにとって有益な専門性の高い情報ノウハウ提供型コンテンツを根気強く積み重ね、コンテンツSEOは長期的な投資として取り組むべきと提言しています。
このレポートからもわかるように、どのような記事を扱うかにもよりますが、100~150記事程度が検索上位を目指すときの目安と言えるのではないでしょうか。
参考:B2Bサイトにおけるコンテンツマーケティングのあるべき姿についての提言
ターゲットユーザーを十二分に満足させる専門性の高い記事をスピード感をもって作り上げていくことは大変な作業です。ましてやオウンドメディア担当者だけで作り上げていくことは、目の前の作業に追われてしまい、記事のクオリティ確保やオウンドメディアの方向性についてやるべき業務が見失いがちになってしまいます。そういった事態に陥らないために、オウンドメディアを立ち上げる前に、取り組みの目的や意義、役割、時間を要する取り組みであることを社内的に十分理解してもらいましょう。
オウンドメディアの担当者が一人だけであったとしても、他の社員に手分けして協力をお願いすることで、継続的な更新が可能になります。
社内的な協力体制を作ったけれども、思ったように進まないというときには、オウンドメディア記事制作会社に外注することも一つの手段です。記事制作会社にもよりますが、オウンドメディア戦略全般はもちろん、キーワード調査、記事構成案作成、取材記事執筆、社内研修などをスポットで請け負ってくれる会社もあります。オウンドメディア戦略を立てる中で、社内でできること、できないことを把握した上で、効率よく効果を出すために、アウトソーシングを選択肢にいれることは賢い方法と言えるでしょう。
オウンドメディアを成功させるために、立ち上げ後のターム毎に必要な進め方をご紹介していきます。成果達成に必要となる箇所を見極め、そこに注力することが重要です。
記事づくりに専念しましょう。最初は記事内容にこだわりすぎ1記事あたりに時間をかけて更新が滞りがちになることがよくあります。そういったことにならないためにも記事執筆のスケジュールを立て、まずは100記事をスピード感をもって作成していきましょう。
200記事を超えてきたら、記事のクオリティを見直す時期です。情報が古いものは新しいものに刷新し、よりクオリティを上げるために専門家に監修してもらうなど、適切なリライトを行いましょう。蓄積した良質な記事をさらにブラッシュアップして最強の武器に仕上げていきましょう。
オウンドメディアとして軌道に乗ってきたら、ブランディングを強化していく時期です。サイトをリニューアルする、特集コンテンツを作成する、インタビュー企画を行う、などユーザーにとってより魅力的なサイトに育てていきましょう。
今回はオウンドメディアの成果が出るまでの記事数に関する話から、オウンドメディア戦略についてご紹介してきました。オウンドメディアは成果が出るまでに時間がかかる体力と忍耐の必要な取り組みです。運営していく中で新たな問題が出現することもあります。そんなときは知見のあるコンサル会社に相談してみるのもおすすめです。必要な施策が何であるのか、またその施策を打つタイミングを見極めるというのも、オウンドメディア運営には必要な視点です。
弊社ではオウンドメディアに関するコンサルティングとSEO、ユーザーの顧客満足度向上につながる記事作成支援サービスをご提供しております。それぞれの企業や事象に合わせた最適な改善策と戦略をご提案させていただきます。オウンドメディアの制作・運営について気になることがありましたらお気軽にご相談ください。